MTG
ミーティングではなくて、Magic The Gathering
「どうも流行っているらしい」
高校をクビになって暇そうにしている僕に、通っていた喫茶店のマスターが教えてくれた
マスターと商売の種になるんじゃないか?と盛り上がって、喫茶店の中に場所をもらって商売をすることにした
お金はマスターが出してくれた
まずは仕入れようとなったが、玩具問屋に全く相手にしてもらえず
困ったので販売元のホビージャパンに電話したら、担当の方が青森出身の人で話が弾み、正規販売代理店になるのもスムーズに進んで販売権をゲットした
初めて商品が届いたときの感動は、なかなかのものだった。
注文→到着→販売のサイクルはできたけど、仕入れ量が少なくてすぐに売り切れてしまう
どうしても割当量が少なくて、並行輸入業者には量・価格ともに勝てない現実があった。
割当量が少ないなら、いっそ輸入してみるか!ってことでアメリカから仕入れて見ようということになった
情報が無いので、マスターにパソコンを手配してもらって
「Wholesaler」という単語だけを頼りにひたすら調べて、メールでアプローチを繰り返した
当時のブラウザはNetscapeだったような気がする。メールはどうやって送ったんだろう?メーラーの全く記憶が無い。そういえばメールアドレスは何だったんだ?
思い返すと謎が多い(笑)
やはり、僕たちの仕入れ量では相手にしてもらえない現実があったけど、
「話し次第で日本にも送るよ」、というテキサスの問屋にめぐり逢った
時差を考慮して深夜に電話。
日本のKIDSが商売の電話をしてきたと喜んでくれて、あれこれ話ししたけど、wire transferの意味がわからず困っていたら、bank to bankと教えてくれて商談成立
しばらくして、国内流通では割り当ててもらえない量の荷物が届き感動。
荒利の2割をお小遣いでもらっていたけど、商売のボリュームも大きくなっていて、出資していないのに荒利2割もまずいだろうというのもあって、引退。
喫茶店はMagic The Gatheringをプレイする場所を提供することで、集客もできて、喫茶の売上も上がってカードも売れてと、一つのことで2つ以上の効果がでた。
という、
毎日が楽しかった30年ほど前の昔話でした
おしまい